Drop Piece



「あれねー…告られちゃってごめんなさいしたら、最後に食事だけ!って言われたんだよね…」


そしてちょうどいたパパラッチに撮られてしまった。


「利央、何ともないんでしょ。その相手と」

「一回共演しただけなんだけどね…熱愛報道にあっちが意味深発言しちゃうから余計しゃちょーに怒られたぁ」


“お前ら、落ち着くために彼女でも作れ!”


社長に言われた言葉が思い出され頭痛がした。


「すぐ別れっからな、俺たち」と晴翔がいきなり話しだす。


「なーにー、晴ギターは?」

「完成っ!」


手を上げ晴翔とハイタッチする。


「でも別れちゃうのは仕方ないもんね…」

「疲れんだよ、どいつも」


なんだこの暗い雰囲気。


会った日から媚を売られ、知り合いになると彼女面。めんどくさくなって付き合うと、仕事なんかより私!攻撃。


……俺らがもたねぇ


「なんでわかってくんねぇのかなぁ」

「晴、この前モデルの……」

「結?」

「あ、その人!…と付き合ってなかった?」


歌、歌う前にテンションがんがん下がるんだけど。


「結はなー、独占欲がすごくて」


四人で遠い目をする。


その時再び琉飛のが鳴った。



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