Drop Piece
いきなり静かになったので、落ち着かなくてちらりと利央を見た。
「ん?なーに?」
首をちょこん、と傾げて笑う利央。
モ…モテテク王子…?
「あ、あたしのことっ、ちゃん付けじゃなくていいからね?」
「ありがとっ」
子犬みたいでイメージはフワフワほんとにメンバーでみんな違うんだぁ…。
二十分ぐらいして料理が来たので食べながら普通に仕事の話とかをした。
「でねっ、いきなり晴翔がギターいれたい!とか言うから急にいれることになったのっ」
「あ、それ晴翔が言ってたー」
メンバーの話をする時の利央は本当に楽しそうで聞いてるあたしも笑顔。
……渡蟹も美味しいしっ!!
すると、いきなりバックが振動した。
「あ、携帯っ!!」
それと同時に飲み物が運ばれてきた。
「えっと……」
軽く操作し、受信ボックスを開く。
……あ、松井さんだ…。
……えっと…[利央くんはかなり週刊誌の常連だからね!絶対に撮られないようにっ。……さっきは利央くんスマイルに負けたわ]
……はい…?
隣で美味しそうに紅茶を飲んでる利央を見つめる。
「利央、彼女さんいっぱいいるの?」