ギャップ@彼氏




「だいぶ高いとこまで来たね-」

「そ…だね‥」


………。



「なに?
さっきからッ!!

ど-かしたの?」


と 眉をしかめて
私がレオ君の近くに歩み寄ろうとしたら…


「うわぁ―――!!!!!
揺れるッてッ!!」

と 観覧車の中の棒に
しがみついて レオ君が叫んだ。



「もしかして…
高所恐怖症?!」


「う…うん」


……やっぱり…

そうかなぁとは
思ってたけど
まさか最後の最後に
ヘタレがでてくるとは…


わたしは 小さくため息をついて
ゆっくりレオ君の隣に座った。










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