今日もいつも通り公園を通ると、

犬を連れた学ラン姿の大介君がいた。

「大介君!」

「茉莉恵ちゃん。」

「犬の散歩?」

「うん。」

しゃがんで犬の頭をなでる。

犬は賢そうな顔をしていた。

「名前はなんていうの?」

「ポッキー。オスだよ。」

「可愛い♪」

「茉莉恵ちゃんは何か飼ってる?」

「ううん。
お姉ちゃんが苦手だから・・・
あたしは犬大好きなんだけどね☆」

犬のおかげなのか、会話が弾む。

「あの・・・
昨日は気を使わせちゃってごめんなさい。
緊張しちゃってあんまりしゃべれなくて・・・。
あと、送ってくれてありがとう。」

「全然気にしなくていいから。
それじゃぁ・・・」


どうしよう・・・
大介君帰っちゃう!


ポッキーの顔を見る。

「あっあの
一緒にポッキー君の散歩していいですか?」

大介君が驚いた顔をする。

「いいよ。」


やった!
あたし頑張った!
ポッキーありがとう!
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