大介君の隣に並んで歩く。

「お姉さんいるんだ。」

「うん。
大介君は兄弟いる?」

「ううん、いない。
俺一人っ子だから。」

大介君は寂しそうに笑った。





その笑顔の本当の意味を、私はその時は知るよしもなかった。
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