姉が部屋に入って来る。

「ちょッ、
ちょっと勝手に入って来ないでよ~。」

「誰にメールしてんの?」

姉がいたずらっぽく笑う。

「別に。」

「好きな人できたでしょ。」

「え?」


好き?
あたしが?
大介君のことを好きなの?


「なんでそう思うの?」

「帰ってきた時嬉しそうだったし、
今メールしながらニヤけてる。」

「そうなのかなぁ。」

「昨日紹介してもらった人?」

「うん。」

「いいね~若いって。」

笑いながら姉は出て行った。


好き・・・
・・・なのかなぁ。
でもなんか嬉しい。
好き・・・
・・・なのかも。
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