しばらくして大介君が立ち止まり、口を開く。

「正直言うと、
最初涼太に誘われた時はそんなに乗り気じゃなかったんだ。
でも茉莉恵ちゃんに会ったら、
茉莉恵ちゃん可愛いし、
なんかいいなぁって思って、
今は涼太に感謝してる。」

大介君が一生懸命話している。

「それで、
茉莉恵ちゃんが良かったらでいいんだけど、
俺と付き合ってくれない・・・
かな・・・。」

「うん・・・。」


なんか恥ずかしい・・・。


「じゃぁ行こうか。」

大介君が手を差し出す。

その手をギュッと握る。


初めての彼氏・・・。
大介君が彼氏。
あたしは大介君の彼女。
< 31 / 117 >

この作品をシェア

pagetop