図書館に来るのはすごい久しぶりだ。

「何が苦手なの?」

「理数と英語。」

「そっか。
問題見せて。」

この前のテストの問題を見せる。

「これなら俺も習ったし・・・。」

と言って大介君が数学の問題を解き始める。


速い。
あたしの3倍ぐらいのスピードで解いていく。
頭もいいんだぁ・・・。


「出来た。」


早ッ。


「どの問題が分かんないの?」

「えっと2番と5番と・・・。」

大介君の教え方は優しくて分かり易かった。

唯黒板に解き方だけを書く先生とは大違いだ。

「大介君って頭いいね。」

「それだけがとりえだから。」

「これからも教えてね。」

「いいよ。」

と笑う。
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