「・・・もしもし。」

「今電話大丈夫?」

こんな時でも気を使ってくれる大介君。

「うん。」

「明日会えない?」


明日・・・
あたしの誕生日か・・・。


「明日じゃなきゃだめ?」

「忙しい?」

「大丈夫だけど
・・・分かった。」

電話を切る。


気が重い。
明日誕生日なのになぁ。
振られちゃうのかな。


「別れたくない・・・。」

言葉にしたとたん、

押し寄せる悲しみと共に涙が溢れ出てくる。
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