考えている大介君の横顔を見つめる。

「悪い・・・。」

「ん?」

大介君が横を向きバケツに吐いている。

「大丈夫?」

私には大介君の背中をさすることしか出来ない。

自分の無力さが情けなくて思わず涙が出てくる。

「ごめん・・・。」

慌てて涙を拭く。

「ほんとに大丈夫?」

「うん。
水くれる?」

「はいッ。」

「ありがとう。」
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