角を曲がったところにファミレスはあった。

ちょうどお昼時で、店内は混んでいた。

「彩奈!ここ、ここ!」

涼太が立ち上がって手を振っている。

「りょーたー!」

彩奈も笑顔で手を振り、席に行ってしまった。


も~置いてかないでよ~。


席に行くと、涼太の隣に座っている少年を見た。


・・・!!
あッあの桜の人!!
えーッ!
大介君ってあの桜の人だったんだぁ!!
っていうかタメ?!
すっごい大人っぽい。


「待たせてごめんね。
こっちが茉莉恵。」

「・・・茉莉恵です。」

「俺が涼太でこっちは大介。」

「大介です。」

どきどきしながら、桜の人こと大介君の前に座る。


大介君は気付いてないか~。
ちょっと残念...


彩奈が耳元で囁く。

「ねッ、イケメンだったでしょ♪」

「・・・うん。なんか緊張するんだけど。」

「大丈夫、大丈夫♪」
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