青瓶奇譚
ある晩
マアイが私に言ったわ
海へ行こうって
私とマアイは
海へ行った
デートみたいなものよ
とても楽しかった
たくさんお話もしたわ
マアイはでも
悩んでるみたいだったわ
「自分さえいなければ
君に悲しい思いは
させなかったのに」
マアイは突然
海に潜って行ったの
海って
とても冷たくて
とても暖かいのよ
いつまでも
海にいたいのに
心のどこかで
怖いからもう帰ろうって
思ってる
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