青瓶奇譚


「かすみ!」



ぼくは大きな声で



名前を呼んだ



驚いて振り返る彼女



ぼくと彼女の間には



通行人の群れ



かすみはすごく悲しそうな顔で



ぼくの方へ歩いてきた



人の群れが



一瞬で消えた




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