青瓶奇譚
ある日ぼくは
ゆきに
「もしぼくが明日死んだらどうする?」
と聞いてみた
ほんの他愛もない会話のつもりだった
しかしゆきは
突然泣き出して
「なんであなたは
そうやって
わたしから
離れることばかり
考えるの?
なんであなたは
いつも一人ぼっちなの?
わたしは
あなたがいない世界なんて
考えられないのに
それって違うでしょ
違うでしょ
あなたが死ぬなら
わたしも一緒に死ぬ!」
ぼくは驚いてしまった