LoveSickness
君は私にたくさんのはじめてを教えてくれた
『先輩,俺も混ぜてください』
弓道部の先輩後輩の関係だった君
『いいけど…』
そこまで仲もいいわけでもなしに
自主練に混ざってきたのが
今思ったら全てのはじまりだったのかも
『ウチと一緒にいたらともこちゃん怒るで?』
私は弓道場の外を見て君に告げた
君には彼女がいた
彼女は私の後輩
『大丈夫っす。』
確かに私にも別の想い人がいたわけだし
ともこちゃんがヤキモチやくことなんてない
『もしイチャイチャするなら他でやってよね』
そんなそっけない言葉を
君に投げつけた
そして私の自主練に
いつのまにか混ざるようになっていた
いつから君と私の道が
交わったのだろうか