yu
2
背中を丸めたサラリーマンを横目に、
あたしは街を弾んでゆく。
同じ制服も、ちらほらと、
あたしは心を弾ませて。
「おはようございます。ご入学、おめでとうございます。」
赤い花があたしの胸で躍る。
階段をのぼり、真新しい空気に包まれた教室の引き戸を開ける。
見知らぬ人のしゃべり声。
よく知る人の笑い声。
遠くから、いとしい人の足音を聞いて。
まだ、雨の香りを漂わせて、
「おはよう。」
はじまる。
あたしは街を弾んでゆく。
同じ制服も、ちらほらと、
あたしは心を弾ませて。
「おはようございます。ご入学、おめでとうございます。」
赤い花があたしの胸で躍る。
階段をのぼり、真新しい空気に包まれた教室の引き戸を開ける。
見知らぬ人のしゃべり声。
よく知る人の笑い声。
遠くから、いとしい人の足音を聞いて。
まだ、雨の香りを漂わせて、
「おはよう。」
はじまる。