別れ道
悲しい時も何も言わずそっと包み込んでくれた―
そこが居場所だった。

何もいらない…二人でいられるのなら他には何も…

「私に優しい想いをくれた、私はこうやって抱き締めてあげる」

手を繋ぐのも恥ずかしがっていたのに、いつの間にかこんなにも暖かく安らげる想いをくれていた。

今が無くなるのが怖かった。思えば思うほど孤独になる自分がいた―
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