別れ道

決意

「好きだよ」

その言葉に安心していた。傍にいないのが怖かった。
なのに自分の感情ばかり押し付けていた。

「私だって寂しいよ」

いつの間にか傷付けていた。

それに気付けなかった自分が悔しかった。

「求められるのに答えきれないのが寂しいの」

「気持ちの大きさが違うのかな…」

無理に笑おうとした顔が胸に突き刺さる。

心から笑わせたくて、誰よりも楽しい想いしてもらいたかった。

「もう…私は…」


一番聞きたくなかった…

その言葉だけは―