別れ道
どれだけの時間が過ぎただろうか。生活のすべてに溢れかえっていた。

いけないとは解っていた。お互い生きてきた世界が違いすぎる。その純粋さに惹かれていた…その純粋さを壊してはいけないとも思った。

「わからないって?」

今の自分がわからなかった。愛している自分と離れなければと考える自分と―

「私は全部が初めて。だから0から教えてもらっている気持ち。」

「大丈夫だから」

そう言って手を握りしめた。

好きなんだ。今、全てが包まれていた―
< 7 / 24 >

この作品をシェア

pagetop