大切なもの
…―昼休み


「頑張れ里美!!」

美咲が背中を押してくれて
純君の所へ行けた。

「何?」


純君はやっぱり女の子にはそっけない。


「あの…その……」

だんだん小さくなる私の声に純君は
イライラしている様だ。


本当は直接言いたい。
そんな思いがまだ心のどこかにあった。

高まる心臓の鼓動。
昨日と同じ。
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