大切なもの
1か月後……

純君は今日も学校にきていない。


ここ一週間、

ずっと学校を休んでいる。

普通メールは必ず返す純君も
メールを返してくれない。


一体、どうしたんだろ?


明に聞いてみる。

「お前、まだ純の事好きだったのか?
純…親とうまく言ってないみたいで、
家飛び出したらしいぞ。
今はダチん所泊まってて、俺ら説得したから、
もうすぐ帰るっつってたから、心配ねいだろ。」

「そーなんだ…。
ありがと、明。」

「おう」
「じゃあね。」


「おい里美!!待て。
俺…お前が……」

「何?」

「やっぱ何もねえ…

あっ。純好きな奴いるらしいぞ。」


えっ??

そうなんだ…


私は、明の言いかけた事よりも
純の事で頭がいっぱいだった。


好きな人いるんだ…。
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