大切なもの
「里美、明に告られたんだって?

何で言ってくれなかったの?」

あっ...
純のことでいろいろあったし
私たち3人が気まずくならないように
言わないでいた。


「何かわたしばっかみたい
わたし明のこと好きだったのにな。」

「え?美咲の好きな人って
明だったんだ…」


「そうだよ。

けど明が里美のこと好きってことは見てれば分かった。

里美はずるいよ。

たくさんの人から思われて
たくさんの人を傷つけて

ずるい。」


「ごめん…

美咲ごめん…」


「謝んないでよ!

ちょっと1人で考えたい。


1人にして」




それから1週間たった今でも

美咲とは口を聞いてにいない…
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