ダーリン⇔スキャンダル100%



「この度はお騒がせしてしまい、申し訳ございませんでした」




テレビ越しに隼人が頭を下げると、カメラのフラッシュが眩しい程に光る。


カメラのカシャカシャという音もうるさい。



隼人は頭を上げると、「俳優」の顔で口を開いた。




「週刊誌で取り上げられたホテルの話ですが…

確かに今回の件は、事実です」




…ズキン。

心臓が痛くなった気がした。


咄嗟に胸を押さえる。




「ですが、僕達はホテルの中でやましいことをしていた訳ではありません」



「えっ…?」




その言葉を聞いた瞬間、あたしは思わず声をあげてしまった。




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