ダーリン⇔スキャンダル100%



「あの日は、報道された女優さんと飲食店で仕事の相談をしていただけです。その時に偶然彼女が体調を崩してしまい、しょうがなくホテルに連れていったんです」




その時を思い出しながらゆっくり話していく隼人に、報道陣は嘘だ嘘だのブーイング。


だけど…




「嘘だと思うんでしたら、どうぞお好きに調べてみてください」




ニッコリ笑顔で放たれたこの一言で、一気に会場は静かになった。



す…すごいよ、隼人。

あたしはびっくりしてテレビ画面を見つめた。




「それに…」




隼人が何かを言いかける。


あたしはゴクリ、と息を飲んだ。




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