ザルエラ
あたしは何も言わず、ただ笑顔を崩さない様に気をつけた
「あ゛〜〜ッ!!」
彼は髪の毛をかきむしりながら立ち上がると、ものすごい音をたててドアを閉め、外に出て行った
(・・・・・・・・・。)
あたしはお腹をなでながら、ふと、彼が携帯を置き忘れている事に気づいた
手に取り、メール画面を開く
初めて見る女の人の名前が、受信BOXにあった
選択ボタンを押し、送られた文章を読む






『愛してる』



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