僕は先生を愛してます
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先生と別れ、何処にも寄る事なく帰宅した。
「聖夜ちゃん!!昨日はどうしたの?携帯にかけても出ないからママ心配で心配で・・」
玄関を開けると母の高い声が響く。
キーンと響き頭がガンガンする。
「友達のとこですよ。今から勉強するから部屋にはこないで下さい」
僕は靴を脱ぎ二階へ上がる。
「聖夜ちゃん!!」
・・うるさいんだよ。
パタンっ。
部屋に入るとすぐに机に向かった。
―“恭子”・・・
あいつが先生を呼ぶ声。
「まじ・・俺ってカッコわるっ・・」
嫉妬にかられておかしくなりそうだ。
きっと・・今日はあいつと・・・寝るんだ。
「くそっ」
情けないが僕は、どうする事もできない。
こうやって、影で想うしか出来ないんだ。