僕は先生を愛してます
なんの変わりもなくHRは終了した。
「幸村ー!あとで模試の問題渡すからなぁ」
担任だ。
「はーい」
「聖夜ー、橘さんが呼んでるぞー」
今度は男子に呼ばれる。
廊下に行くと七海が立っていた。
「久しぶりじゃん?なんで学校来てなかったの?」
甘えた顔。
「んー。理由はないよ」
「うそ!翔太が意味わかんない事言ってたんだけど・・」
「なにを?」
「聖夜には春がきたんだって?あれって、どういう意味なの?」
・・あのバカっ。
「さぁ・・?」
軽く返した。
「もしかして・・彼女が出来たの?」
「・・出来たって言ったら?」
「許さない」
真剣な眼差し。
「本当なの?」
「冗談だよ」
「よかった。じゃぁさ、今日あたしの家で・・この前の続きしよ?」
・・この前の続き=SEX。
「無理~かな」
「どうして?」
七海には反応しないから。
「したくないから」
笑顔で返す。
「授業、始めるわよー!!廊下に居る人は教室に入りなさーい」
―先生だ。