僕は先生を愛してます

長い長い授業ばかり｡


だけど､退屈なんて感じない｡







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｢HR始めるぞー｣



やっと､放課後だ｡



｢今日､数学のテストがあったんだってなぁ｡早速､返ってきてるぞ｡先生も見たけど･･悲惨な点数だ｡もっと勉強しろよ!じゃぁ出席番号順に前に取りにこい!!芦田･･･っ･･｣


と､出席番号順に名前が呼ばれていく｡

僕は“ゆ”だから最後に近い｡


｢幸村!｣


立ち上がり､足早に前に行く｡


｢幸村､やるなぁ｣


用紙を返しながら担任は言う｡


慌てながらも点数を見た｡


―･･100点｡



｢ょおしっ!!｣


100点なんて何回も取った事はあるが､これほど幸せに感じた事はなかった｡


僕は我を忘れて教室を飛び出した｡


｢幸村!何処に行くんだ｣


担任の声が廊下に響く｡




行く場所なんて決まっている｡




―早くっ｡


―早くっ｡





ガラガラっ―･･･






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