僕は先生を愛してます

「開けてみて?」


先生の背後を見つめる。


―あ~。
 抱きしめたい。



「これっ・・・」



先生は箱を開け、ネックレスを出して僕を見た。



「先生に似合いそうだから買ったんだ」


「でも・・これって、ダイヤよね?こんな高そうな物・・もらえないわっ」

「いいから」

「でもっ・・」

「俺はもう先生にあげたから、捨てるなり焼くなり好きなようにしてくれていいよ」


「・・」


困った顔で僕を見る。



「それに今日のお礼だよ。無理言って先生を連れ出したんだから」


僕はニカッと笑う。



「あなたのその笑顔に女性は弱いんだろうね」


先生はボソッと呟いた。


「えっ?」
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