僕は先生を愛してます
・・あれ・・?
・・ドクンっ
・・可愛い・・。
・・かわいい・・。
「今度見つけたら没収するからね」
目を伏せたまま言う。
「先生・・顔赤いよ?なんかエッチな事考えてたでしょ?」
「そんなことないわよ!」
「先生のうそつき」
先生は黙り椅子に座る。
「タバコなんて体に悪いだけなんだし・・やめなさいよ」
それだけ言うと、僕なんか見ないで、ぶ厚い本に目をむけていた。
「先生・・」
「なに?」
「明日、数学教えて?」
「・・いいわよ」
「じゃぁ明日また来るね」
僕は教室から出て行った。
「やばいな・・俺・・」
廊下に出ると蝉が鳴いていた。
「もう夏なんだ」
これが先生と初めて話をした日、そして出会いだった。