僕は先生を愛してます

諦めない。



何分..何秒経ったのだろうか。


夜風だけが騒ぎ、僕らを包んでいる。


―ねえ・・


・・先生、聞こえる?


・・僕の鼓動―・・。



「もう・・離れてっ・・」


僕の胸の中で小さく呟いた。


僕は首を左右に振る。


先生を抱きしめる力が強くなる。


「あたし・・こんな事するつもりで来たんじゃないわっ・・」


「じゃぁ・・どういうつもりで来たの?」


先生の耳元で囁く。


「それは・・約束したから。あなたと約束したから・・来たんじゃない」


「俺を生徒としてしか見てないなら・・来なければよかったのに。俺の気持ち知ってるなら・・」


言葉がつまった。


「ねぇ・・俺が今、あなたを抱きたいと言ったら・・どうする?」


僕は両手で先生の頬を包んだ。
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