僕は先生を愛してます
「・・誰?」
同じように低い声で言葉が返ってきた。
「俺、あんたから先生を必ず奪ってやる。あんたに先生は渡さない」
プツッ―・・・
僕は自分の言葉だけを伝えると、一方的に電話を切った。
「・・なんでっ・・」
先生は涙を浮かばせている。
「どうして・・どうしてこんな事するのよっ!!」
「愛してるから!」
先生の語尾と僕の言葉が重なる。
「愛してるからっ!それ以外なにもない。言ったじゃん!俺、あなた以外見えないって・・。あなた以外欲しくない。」
言葉が終わる一瞬、僕は先生の唇に熱いキスをした。
「ー・・ッ・・んっ・・」
先生の右手があがる。
バシッ―・・
僕は先生の右手を掴んだ。
「同じへまはしない」
鋭く先生を見た。
「俺、絶対諦めないから」
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