僕は先生を愛してます



「これを見ろ」


父は、あの写真を僕に見せる。


「お前の学校の教師だろ?」


「はい・・」


「教師と付き合ってるのか・・?!」


「ほっ・・本当にッ?!」


母は慌て言葉にならない。


「付き合っていません」


「嘘をつくな!」


久しぶりに見る父の怒鳴り顔。


「嘘なんか言ってません」


「じゃぁ、これはなんだ?」



父はもう一枚違う写真を取り出した。



それは、河原で抱き合ってキスをしている写真だった。



「・・・なんで、父さんがこんな写真を・・」


僕は恐る恐る確信を聞き始める。




「秋月さんに忠告されただろう?」



「え?あなた、どうゆうことなの?」



“秋月”という言葉に以上な反応を見せた母。




「こいつは秋月さんの息子、隆史さんの婚約者に手を出したんだよ」



呆れた顔をつきで僕を見る。

大きな溜め息交じり。



「なっ・・なんですって!!」



母の顔色がなくなる。



「今日、秋月さんが直接病院に来てな・・」



タバコを押しつぶしながら言う。


「父さん・・秋月さんとは、どうゆう関係なんですか・・?」



「あなた秋月さんを知らないの?!」


母の目が大きく開く。
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