僕は先生を愛してます
「聖夜っ」
翔太は僕を引っ張り、愛に背を向ける。
「やばい!めっちゃ可愛い。俺タイプだって」
「よかったじゃん」
翔太の嬉しそうな顔。
僕も嬉しかった。
「2人で遊んでこいよ」
僕は翔太の背中を押し、愛に渡す。
「聖夜は?」
また慌てた顔。
「2人の方がいいだろ?」
僕は笑う。
愛も笑っている。
「じゃぁな」
僕は2人に背を向ける。
少し歩くと背後から2人の笑い声が聞こえた。
立ち止まり振り返ると、愛が翔太の腕に手を回し歩いていた。
その後ろ姿は僕とは違う普通の幸せを感じた。