僕は先生を愛してます
それから3日が経った。
先生とは逢っていない。
授業も数学だけは出ていない。
翔太は、愛と付き合う事になったらしい。
幸せそうな顔で話していた。
僕は黙っていた。
先生との事。
だけど・・、
「あれからどう?」
昼休みに翔太と昼食を食べていると聞いてきた。
「ん?」
コンビニで買ったおにぎりを口に運びながら翔太に返す。
「先生とだよ」
「あー・・諦めた」
そう言わないと諦められない気がした。
「まじで?」
翔太を見なくても、声だけで驚いた顔をしているのがわかる。
「え?嘘だろ?」
食べている物を手をとめ僕を見ている。
「冗談なんて言わないよ」
「またまた~」
笑いながら肩をつつく。
「・・」
笑わない僕に翔太は本当だと感じたらしい。
「なんかあった?」
「ん~。なんもないよ」
翔太には言わないでおこう。そう思った。
心配させたくないと思ったから。