僕は先生を愛してます
午後10時。
僕は先生の部屋に居た。
夢ではないのか、そう思い何度もほっぺをつねった。
だけど痛くて・・
なによりも先生が僕の隣に居るということが、本当だと信じられる。
僕はソファーに座る。
そして、お茶を入れる先生の後ろ姿を見つめる。
僕は立ち上がり先生の背後に立ち抱きしめた。
「びっくりしたわっ」
「俺・・ずっと、先生とこうしたかった。だから・・今すっごく幸せで・・。俺・・」
ぎゅっと抱きしめる。
「なんでだろうなぁ。あたし、知らない間にあなたの事がすごく気になっててた。授業に行っても、自然とあなたを探してた。不思議ね。好きになるなんて思いもしなかったのに・・」
先生は抱きしめる僕の腕をぎゅっと握る。
「だから恋ってゆうのは不思議なんだよ。きっとさ、人って恋愛をすると哀しい事のほうが多いと思うんだ。俺、先生を本気で好きになってわかったもん。幸せなんて求めても簡単に掴めないじゃん?今思えば俺、先生に求め過ぎてたんだよな。」
「ううん。もしかしたら、あたしの方があなたの愛を求めていたのかもしれないわ。でも、それに気付くのを恐れて心に蓋をしていたのと思う」
「じゃぁ、もっと求めて」
僕は先生の頬を僕の顔に近づけた。