僕は先生を愛してます






昨日は満月の光が差し込んでいたカーテンの隙間から、今日は朝日が暑く僕の体を照らした。


先に目を覚ましたのは、僕だった。



瞳を開けると同時に、昨日の出来事が頭に浮かび上がった。


そして、それは嘘ではない。

現実だと実感する。




隣には裸の先生の姿。




僕は先生を眺めていた。



こんな穏やかな気持ちは今までに感じた事がなかった。


「んっ・・」



「おはよう」


僕は先生を見つめながら笑顔で言った。


すると、


「おはよう」と


照れた顔で僕を見て返してくれた。



だけど、先生はパッと目を反らすと体を起こした。


「どこ行くの?」


僕は先生の腕を掴む。


「学校に行く準備をしないと」


「今から行くの?」


「当たり前じゃない!ほらあなたも準備して」


先生は僕に制服を渡す。


「あ~あ」



大きな溜め息が漏れる。



「なに?」


「先生に戻ってる」


僕は少し膨れっ面になり拗ねた。


「教師だからね」


先生は当たり前と答えた。


僕はしかたなくズボンをはいて学校に行く準備をした。



「なにか食べる?」


「え?先生が作ってくれるの?」


「簡単なものしか出来ないけどね」


そう言うと先生はキッチンに立った。
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