僕は先生を愛してます



「うん」


「幸村総合病院ってあるでしょ?そこ俺の親父が経営してるんだ」


「・・」


先生の言葉がなくなる。


「どうしたの?」


「・・え?あー・・。何かビックリしちゃって・・」



「先生?心配してる?」



僕はお箸を置き先生を見た。


「大丈夫だから。俺が先生を守るから。ねっ?先生はなにも心配しないで」


「うん・・」



「よしっ!ご飯食べて学校に行こう」



またお箸が動き出す。









午前7時半。




「先生、学校行こう?」


僕は玄関先で先生を呼ぶ。


「だめよ。」


「は?」



「あなたは1回家に戻りなさい?両親が心配してるわ・・」


僕は履きかけた靴を脱ぎ先生の元に向かった。


「なんで?」


僕は柱に体をもたれかけながら先生を見た。


「俺と外に出たらまずい・・から?」



「・・」



黙り込む先生。
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