僕は先生を愛してます


僕は先生の家から離れた。


・・やっぱり。
 感じる。



恐怖と不安と・・今。



先生が見えないと僕は怖い。


明日が見えない道を歩いているようだ。




~♪~♪~♪~


ポケットから携帯が鳴る。


数秒音楽が流れてから消えた。


携帯を開くと14件の着信と2件の新着メールが届いていた。


着信相手13件は自宅からで1件は翔太からだった。



電話をかける前にメールを見た。



―――――――――
:翔太

題名:何かあった?

本文:
聖夜の両親から電話がかかってきたよ
一応、俺んちにいるってことにしたから
―――――――――



「はぁ~」


安堵感が押し寄せる。




僕は翔太に、ありがとう。とメールを返した。



そして、帰宅はせずに学校に向かった。



こんなことは初めてだった。



どんな時でも朝はきちんと帰っていた。



だけど合わせる顔が見つからない。



僕は嘘をつけるのか・・。



きっと・・今、両親の顔を見れば嘘なんてつけない。



そんな気がした。
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