僕は先生を愛してます


****************


「おい、大丈夫か?」


教室に戻ると翔太が駆けてくる。


「大丈夫大丈夫!ここ最近寝てなかったから・・貧血気味だったんだよ」


「そっか。まぁよかったよ。でも急に倒れたからビックリしたよ。・・で?」


ツンと肩をつつく。


「はぁ?」


「先生と・・」


コソッと耳打ちで話す。



ポンポンっと肩を叩き、翔太の横を通り過ぎる。



「ぅわあ~!やっちゃったんだ」



笑う翔太。


僕も笑みしか浮かばない。



「誰とヤッたって?」



「えっ?」




鋭い声が耳に入り込む。


振り向くと七海が立っていた。




「女が出来たの?誰なの?ねぇ!」



大きな声と七海の迫力にクラスのみんなが僕らに注目する。



「お前には関係ないだろ?」



相手に出来ず、七海に背を見せる。



「関係あるわよ!」



七海に腕を引っ張られ体が傾く。



「おいっ―・・んっ・・」



七海の顔が目の前にある。



そして、こんな大勢の前で僕は七海と唇を重ねている。



「―・・ゃめろよっ」



強く七海を突き放した。




そして、目線を向けたその先には先生が・・・




―立っていた。
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