僕は先生を愛してます
その言葉に先生は顔を伏せる。
「親も早い方がいいと言っているんだ。恭子も早い方がいいだろ?」
秋月は書類みたいなものを鞄から取り出す。
「ごめんなさいっ!」
今までない大きな声で発する先生に秋月は動きを止めた。
「私・・あなたとは結婚出来ません・・」
静まり返る部屋。
少しの間、沈黙が続いた。
「ぁははははっ」
「えっ・・?」
急に笑い出す秋月の態度に先生は顔をあげる。
「隆史・・さん・・?」
「あぁ・・ごめんごめん。ちょっとおかしくてね」
「おかしい・・?」