僕は先生を愛してます
そして、

「正直にあなたに話すわ・・。私は幸村君を愛してるわ。心の底から愛してる」


全ての感情が露になり現れる。

こんな体になっても、心だけは感じたくなかった。


先生は、そらすこともなく秋月を瞳に映す。



「わかったよ」


秋月は溜め息混じりに先生の体から離れた。



「だけど、これだけは覚えておいて欲しい。君が幸村聖夜と一緒になった時、全てが壊れる・・そして君は最後には僕の元に必ず帰ってくる。」


「どういう意味・・?」


「もうすぐわかるよ」


不気味な笑みと共に秋月は先生の部屋を後にした。


冷たい傷跡だけを残して―・・。







******************






僕は、それから家を飛び出した。


真っ暗な闇の世界は誰も笑わない。


太陽さえ見えないから。



僕は静かに身を潜める。




ピンポーン・・・・





「先生・・?」



僕は自然と先生の居る場所へと足を傾けていた。




ガチャ・・・



ドアに手を置くと鍵はかかってなくスッと開いた。



「・・・」



僕は部屋に入り奥へと駆けた。



「先生っ」



そこには服は乱れ、ベッドに横たわる先生の姿があった。



「どうしたの?」


先生の元へと駆け寄った。
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