僕は先生を愛してます
買い物をし始めて、1時間・・いや、1時間以上は経っただろう。
「先生、まだ?」
飽きてきた僕は先生に尋ねる。
「あと少しよ」
疲れを見せない先生。
「喉乾いたから向こうで何か飲んでくるね。あっちで座ってるから、終わったら来て」
「うん」
僕は先生に背を向け少し離れた場所に行く。
自動販売機でコーラを買い、椅子に腰を埋め溜め息を漏らす。
「あ~疲れた」
少し後悔した。
買い物なんかに誘った事を・・。
僕はいつも思う。
女はなぜ、買い物をし始めると目を輝かせるのだろうか、と。
もし僕が女でも、時間を忘れてしまうほど買い物に惹かれてしまうのだろうか・・。
「ありえないな」
そう呟くとコーラをまた喉へと運ぶ。
「なにがありえないの?」
突然の声に肩があがった。
振り向くと高校生らしい女の子が2人立っていた。