僕は先生を愛してます

2人とも、顔はなかなか綺麗でスタイルもモデル並みだ。

高校生には見えないが、制服を着ているから高校生だろう。


「隣いい?」


一人の女の子が聞く。


「うん」



「ねぇ何歳?てかさ、かなりやばいよね?」



弾んだ声は止まない。




「今18」



普通に会話を楽しむ僕。




て・・何がやばいのだろうか。




「て事は、ウチらとタメじゃん?この辺の人じゃないよね?」



代わる代わるに質問をする女たち。



「うん」



「うわぁ。マジ久しぶりにきた!かなり男前だよね。女いんの?」



―あ~。
 やばいって
 “そっちの意味”ね・・。



納得する僕。




「居ると思う?」



クスッと笑い女たちの表情を見て楽しむ。




「居ないわけないじゃん?」




違う女が答える。




「え~まじで?」




今時の女だと実感する。




「女居てもいいから、アド交換しない?」



一人の女が携帯を取り出す。




デコられた携帯は目がチカチカする。




「俺、携帯持ってないの」




ニッと笑い返す言葉。




「うそー」



2人は声を揃えた。






「幸村くーん」




遠くから先生の声が聞こえた。
< 220 / 227 >

この作品をシェア

pagetop