僕は先生を愛してます
2人とも、顔はなかなか綺麗でスタイルもモデル並みだ。
高校生には見えないが、制服を着ているから高校生だろう。
「隣いい?」
一人の女の子が聞く。
「うん」
「ねぇ何歳?てかさ、かなりやばいよね?」
弾んだ声は止まない。
「今18」
普通に会話を楽しむ僕。
て・・何がやばいのだろうか。
「て事は、ウチらとタメじゃん?この辺の人じゃないよね?」
代わる代わるに質問をする女たち。
「うん」
「うわぁ。マジ久しぶりにきた!かなり男前だよね。女いんの?」
―あ~。
やばいって
“そっちの意味”ね・・。
納得する僕。
「居ると思う?」
クスッと笑い女たちの表情を見て楽しむ。
「居ないわけないじゃん?」
違う女が答える。
「え~まじで?」
今時の女だと実感する。
「女居てもいいから、アド交換しない?」
一人の女が携帯を取り出す。
デコられた携帯は目がチカチカする。
「俺、携帯持ってないの」
ニッと笑い返す言葉。
「うそー」
2人は声を揃えた。
「幸村くーん」
遠くから先生の声が聞こえた。