僕は先生を愛してます

「病気?」


心配そうな顔で覗き込む。


「病気かもしれない」




「病院行ったのか?」




「行けないよ。恥ずかしくて・・」




「んなの言ってたら悪化するだけだろ?」



「だって・・・・」




・・いつもの
 僕じゃない―・・?


「なに?」




「ある人を見た時だけ胸が締め付けられるように痛くなるんだ・・」






「ぷっ・・ぶはははっ」




翔太はいきなり笑い出した。



「なに笑ってんだよ!こっちは真剣に相談してんのにさ」



「あー、ごめんごめん。お前があまりにも真剣な顔して言うからさ・・。それは病気じゃねぇよ。恋だよ?!お前さ、前にもそんな事言ってたよ?」


「そうだった?」



「和泉ちゃんの時・・」



少し曇った声。


そして久しぶりの名前。


「あ・・。」


「お前・・やっぱ恋してたんじゃないか!」
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