僕は先生を愛してます
・・ 焦る想い
7月5日
先生と出会って、まだ3日。
午後1時。
「好きです」
中庭に呼び出された僕。
「私の事、知ってる?」
「うーん・・」
目がくるっと大きく、顔立ちの整った美人。
知らないはずがない。
結構有名な子だから。
だけど、興味ない。
「ごめんね」
笑う僕。
「そっかぁ。じゃぁ今日から知ってよ。あたし、砂原未来」
「あーうん」
素っ気ない返事。
「付き合ってくれるの?」
・・はいぃぃ?
「いや、無理」
前の僕なら、適当に返事して適当にヤッて終わってただろう。
「付き合えないの?」
「うん」
「なんで?」
「なんでだろ・・」
苦笑いする僕。
「じゃぁいいじゃん」
・・うざい。。。
・・あ!
・・先生・・。
「ごめん。また今度ね」
「ちょっと、聖夜君!」
僕は先生の後ろ姿を追いかけた。
「先生!」
「え?!」
振り返る先生。
・・まただ。
・・胸が苦しい。