僕は先生を愛してます
小さいけど、ダイヤが輝いていて先生の薬指に飾られていた。


「彼氏から?」


女子の無邪気な質問。


だけど、先生は否定せず笑っていた。


「授業、始めるわよ!!」


なんて幸せそうな顔をして言っている。



・・なんで―・・


・・本当に―・・?


・・先生・・



その日の数学の授業、僕は先生を見れなかった。



ダイヤが光って邪魔してたから。
















「むかつく・・」







ボソッと呟いた。







だけど、それは僕だけの声で僕だけが焦っている言葉だった。
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