僕は先生を愛してます
先生に逢えて嬉しいはずなのに、全く見る事ができず僕は俯いたまま・・時間だけが過ぎ知らない間に先生は教室からいなくなっていた。
「大丈夫か?」
「え・・?」
翔太の声に肩があがる。
「なんか・・」
言葉がつまる翔太。
「大丈夫だよ」
「本当に?」
「あぁ」
「聖夜ー!」
遠くから甲高い声が聞こえてきた。
すぐにわかった。
七海だと。
「今日、デートしよ?」
「は?」
「いいじゃん?」
「今日は無理。ってか一生無理」
「なんで?」
「じゃぁ、俺が相手してやろうか?」
笑いながら翔太が言う。
「きもいから!」
七海が睨む。
だけど僕を見る目はまた違う。