僕は先生を愛してます
「先生!」
もう一度、呼んだ。
「ん?幸村君・・?」
奥から顔を出す先生。
「どうしたの?今日は会議があるって言ったでしょ?」
バンっ―・・
僕は右手で机を叩いた。
「先生、結婚するの?」
・・結婚・・。
焦って出てしまった言葉。
「何?急に・・?」
先生は目を反らす。
「答えて?」
「どうして、あなたにそんなことを答える必要があるの?ほら、もう遅いから帰りなさ―・・・ぃ・・」
バッー・・・
僕は先生の腕を引っ張り僕の胸に抱き寄せていた。
今までにない鼓動の速さ・・。
「幸・・む・・ら君・・?」
掠れた声で僕を呼んだ。