僕は先生を愛してます
・・ 婚約者
次の日。
「ぼっちゃま!!朝ですよ!今日は大事な模試がある日ですよ?!」
家政婦のミチさんの甲高い声が耳奥を走る。
「ごめん。今日は休む」
僕は布団を被る。
「どうしたんですか?体調が悪いのですか?」
「ちょっと・・」
「おい!どうした?」
父の声がした。
「ぼっちゃまが体調崩されたみたいで・・」
ミチさんが父に説明しているようだ。
「しかたない。今日の模試は休みなさい。体の方が大切だからな」
そう言うと父は部屋から出て行き仕事に向かった。
母は友達と旅行に行っていて今日と明日はいない。
「お医者様に見てもらいますか?」
心配そうな顔で話す。